さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

長月の頃

pattiwa-kuyuukei

長月は旧暦の9月の総称で、夜が長くなる夜長月の略称であるという。
旧暦9月といえば今でいう10月頃であるとも思うが、9月でも夜がどんどん長くなっていくのを実感する月でもある。

気が付けばもう8月も終わりである。そんな話を書きたくなる頃だ。
鉄道を撮影していると決まった時間にやってくる列車を相手にしているので日が長くなるとか、すっかり短くなったというのはやたら実感する。冬から春、そして今頃の夏から秋・・・そんな季節だ。

まだ夏の夕暮れの名残が残る頃、気が付くと蕎麦の花が咲いていたりする。
蕎麦は成長が早いのでちょっと見逃すとその成長の速さに驚かされるのだ。そしてまだまだこの列車は十分日があたると思って構えていると、あっという間に山の稜線にかかってしまう様に季節が廻っていることを実感する・・・。

夜長月・・・
長月・・・

夏の終わりと秋の訪れを実感する月である・・・

2016年9月9日 只見線 新鶴-若宮

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  1. 2017/08/25(金) 23:40:14|
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今年の夏は・・・

natuzora

どう夏らしくない・・・
生活の基盤としている関東は8月になって雨ばかり、津軽へ行けば秋の空・・・
夏の雲がもくもく湧いた蒼い空のイメージを見ずに夏が終わってしまうような・・・。そんな夏である。
元々暑いのは嫌いで涼しいのはいいのだが、写真家として考えると夏は夏らしく・・・そんな情景を残したいのだ。

先日、群馬県の渋川へ墓参りに行った帰りにちょっと遠回りして魚沼から奥会津を通って帰途についた。上州や魚沼はどんぐもりだったが、六十里峠を越えるとちょっと晴れ間がのぞくようになった。それでもどうも低く垂れこめたような雲が多いのだが、時折見える青空には入道雲というわけではないが夏雲が浮かんでいるのが見えるのだ。
それでもいろいろ動き回って一番雲が少なそうな場所で待つ。賭けだ。太陽は出たり陰ったりする中、なんとか夏らしい光景が見えた。ほんの一瞬だったが・・・

自分が憧れていた故郷の夏休み・・・
ほんの少しだけどちょっとだけ見る事ができたような気がした・・・

2017年8月13日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2017/08/15(火) 22:56:43|
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夏の花

huyou

向日葵がないよなぁ・・・
ようやく晴れ間が出た沿線をうろつきながらそう思った。前からあった百日紅もないし、そろそろ緑だけでなく華やかな画を撮りたいなぁと思っていたそんなときに見つけたのがこの花、芙蓉の華だろうか、夏の日に輝くように映えていた・・・。

夏の華って向日葵と百合くらいしか思い当たらないのか、先日の津軽でも見つけるのに苦労をした。
探せばあるんだろうけど、そんな眼でしかあたりを見ていなかったんだと痛感した・・・。

季節は気がつかなければ、そっと通り過ぎてしまうもの・・・
真島先生がそう仰られていたが、もっともっと目を凝らして季節を見つめていかないと、あっという間に通り過ぎて行ってしまうもの・・・
改めてそう感じさせてくれた夏の花だ・・・。

そして、夏の花はなぜか大きくてちょっと鮮やかな花がよく似合うのである・・・

2017年8月13日 只見線 会津柳津-会津坂本

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  1. 2017/08/14(月) 22:50:23|
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ある日常・・・

hinohara

会津桧原の駅は、国道からも外れている静かな駅である。とはいっても、今の国道のバイパスができるまでは駅前の集落の中の道が国道であったのだが・・・
決して撮影しやすい駅ではないのだが、その佇まいが好きで撮影に煮詰まってしまうとなんとなく訪れてしまう。以前はプレハ古い待合室があったのだが、今は他の只見線の駅とは一風変わった駅舎になっているのだが、地元の人に聞くとどうもどんぐりをモチーフにしたデザインだという。なるほど、そういわれればそう見えなくもないなぁ・・・と思う。

この日は川霧も出ず、かといって夏空や夏雲が広がっているわけでもなく、最近感じるマンネリ感もあって久しぶりに桧原の駅に行ってみた。暑い日だったが、ゆっくりと流れる時間に身を任せていると静寂が引き裂かれるように列車がやってくる。列車が行ってしまうとまた静かな駅に戻る時、ふと見かけた日常の風景にいいなぁと思った・・・。
こういう日常の風景がいかにかけがえのないものかという事を6年前に痛感したのだ・・・。
絶景の只見線の陰に隠れた日常の情景のなんと素晴らしい事か!

絶景のカットは他の人に任せて、こういう日常の只見線を紡いでいくのもいいよな・・・。
ほんの少しふっきれたような思いを胸に桧原駅を後にした・・・

2017年7月8日 只見線 会津桧原

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  1. 2017/07/18(火) 23:37:21|
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川霧の表情

dai4kawagiri

先日NHKのあさイチという番組で、奥会津の金山町の霧幻峡の渡し舟と川霧に関する番組が放映された。
さすが全国放送、地元では随分と反響の問合せがあったと聞く。
そりゃそうだろう、只見川の川霧の表情は日本一だと思っているし、夏にこのような川霧が湧くところも全国ではそうそうあるものでもないのだ。自分も初めてこの川霧にお目にかかってかれこれ18年になるが、初めて来たときの感動は未だに忘れられないし、いまでも見とれてしまうくらいである・・・。

川霧はじっとしているようなイメージがあるのだが、実は結構動きが早く、刻一刻とその表情が千変万化する。
列車の通過1分前に素晴らしい表情を見せているのだが、列車通過数十秒前から霧が上がりみるみる真白で、列車の通過音と効くだけ・・・なんてことも何回経験したかわからないほどである。

それでも、只見川と周辺の山々に纏わる霧の表情は素晴らしいし、かなりの年月をかけて追い続けているのだ・・・。

川霧の表情にベストは無いんだと思う。その時はベストであっても、多分もっと違う表情に魅せられていくのだ。
いつまでたっても答えがでない・・・。でもそれを追い求めているのが楽しくてやめられないのだ・・・。

2017年7月1日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2017/07/17(月) 20:34:01|
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夏が来た!

kuritonemu

まだ梅雨は明けていないという・・・。
でもこの日は朝から晴れてるし、会津若松では36℃だし、梅雨ってどこへ行ってしまったのかと思う日だった。
ただやっぱり湿度は高く、空は霞んであの夏空のような青さはないし、雲の表情もそれらしくはなかった。
夏を感じるコモノはないかとウロウロしていて見つけた集落では、正に満開の栗の花と合歓の花を見つけた。
空を入れないような構図にすると、ファインダーの中の世界はもうすっかり夏のそれであった・・・。

暑いのは苦手だけど、夏の情景は好き・・・
子供の頃、同じ時期にやたらワクワクした記憶がよみがえってくるようだ・・・

2017年7月9日 只見線 会津桧原-滝谷

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  1. 2017/07/15(土) 00:23:02|
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立葵の花の咲く頃・・・

tatiaoi

立葵は会津若松市の市の花である。
なるほど、市内だけでなく只見線の沿線でもごくごく普通に見る事ができりうのだが、今年はなんとなく少なく感じた。
草刈りの犠牲になったのかもしれないが、そこにあったはずと当てにしてして行ってそこにないと結構ショックでもある。

立葵の花は、茎の下の方から咲き出して、一番上まで咲くと梅雨が明けるという。
しかしこの株を見ていると、どうやら梅雨明けはまだまだ先のようである。

梅雨とは思えない天気が続き、半端ない暑さに既に盛夏の訪れが感じられるような日であったのだが・・・

それでも緑で染まった空間に、この花の鮮やかな色合いはよく映える・・・

2017年7月8日 只見線 会津柳津-会津坂本

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  1. 2017/07/13(木) 21:10:12|
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上り最終・・・

434d

この日の奥会津はとにかく暑かった。櫃間、道路わきにある温度計で35℃を指していた。会津若松では36℃を指していたという。
東北なんだから涼しいようにも感じるが、夏の奥会津は暑い。山に囲まれた地形だし、標高も思ったほど高くはないからだろう。
ただ、朝夕は涼しく、夕方も日が陰ると一気に気温が下がり場所によっては川霧が発生する。そんな光景を狙って昼間はただただ耐えているのだ(笑)

19:09、会津若松行きの最終列車が発車する。この後は下りが2本到着するだけなので、会津川口を発車する最終列車となる。
水害前は同じような時間に上下の交換があった。会津若松行きと小出行きのそれぞれの最終列車の交換である。
列車の交換シーンはなんとなくドラマチックだと思う。それがそれぞれの最終列車だと思うと尚更である。そんな光景が見られなくなってもうすぐ6年になる。
「川口の交換シーンがみたいよな・・・」そう思って何回も上り最終であるこの列車を見送った。
でも、そのシーンを再び見られるのは、もう遠い夢ではなくなったのである・・・。

2017年7月9日 只見線 会津川口

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  1. 2017/07/10(月) 23:56:28|
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蒼霧

dai4soumu

「川霧がこういう風に夏場に出るのは全国的にも珍しいと思います」
先日行われた只見線ワークショップでこんな発言をする機会があった。
ましてその表情は幻想的にして千変万化。表情が秒単位で変わっていく。自分も初めて見たころは随分興奮したのを覚えている。
yただ奥会津に棲んでいる方はそれが当たり前の情景だという。奥会津の目玉として川霧って使えるんではないかと少しでも感じてくれれば・・・そう思っている。
実際この日は朝から各地でおそらく川霧を撮影している方を随分見かけた。ほとんどが鉄ちゃんのようでしたが・・・(笑)
少なくとも川霧の情景は人を引き付ける魅力があるものだと感じる。
そうなると、やっぱり日が暮れてからの表情も気になるもの・・・。
同じことを考えている人も多く、この場所ではいつものおなじみの撮影仲間が集結していた・・・。

霧の動きに一喜一憂しながら、あーでもないこーでもないと話しながら列車を待つ。
あたりはすっかり蒼く暮れていった。そんな蒼く染まった空間を引き裂くように列車がゆっくりと通過していった・・・

2017年7月1日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2017/07/02(日) 20:47:03|
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河鹿の鳴く夜に・・・

久しぶりに泊まった宿の前の川のあたりから、河鹿の鳴き声が聞こえた。透き通るようなきれいな鳴き声だ。
「あぁ、河鹿が帰ってきたんだ・・・」その声を聞いてふと思った・・・。
あれは水害の前の夏にひとりでここに泊まった時、鳴きやまない河鹿の大合唱にただただ聞きほれた。こんな大合唱は聞いたことがなかった。たくさんの河鹿がいるんだなぁ・・・。
河鹿はきれいな清流にしか住まないカエルである。やはり奥会津の水はきれいなんだなと思ったものだ。

6年前、未曽有の水害で奥会津は大きな被害を受けた。三島町ではこの栄光館と対岸の桐の里クラブが浸水した。
水位が上がり床上にまで達した頃、宿の女将と若女将は真っ先に玄関に飾ってある只見線の写真を2階に上げたのだという。
もっと真っ先に避難させるものもあったろうに、多くのお客さんがもってきた写真を一番最初に上げたのだ・・・。その話を聞いた時、申し訳ないという気持ちと、言葉に表せない感謝の気持ちがこみあげてきたものだ・・・。

そんな災害で水位も上がり、ここに住んでいた河鹿は流されてしまったんだろうと思っていた。又、川は護岸工事が施された。河鹿が棲むには厳しい環境になったんだと思っていた。
でも河鹿は帰ってきた。あの時みたいな大合唱ではないが、確実にこの場所で生きている・・・。
酔い醒ましで涼もうと宿の外に出ると、川のせせらぎ音と河鹿の声をバックに、数匹の蛍が待っていた・・・。

河鹿の鳴く夜に・・・、心地よい風が頬を撫でるのを感じながら、感慨深く蛍の舞を眺めていた・・・。

dai2kawagiri

2017年6月25日 只見線 会津宮下-会津西方

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  1. 2017/06/26(月) 23:16:43|
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プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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