
吹雪の会津中川駅の近くで列車を待った。それこそ雪ダルマになったかのようないでたちでひたすら寒さと冷たさに耐えていたが、待っていた列車は来ず、みんなの落胆の声が雪原に響いた・・・。
あれから2週間、弥生の時を迎えたとたん春のような陽気になり、積もった雪もどんどん減っていくように見えた。
冬の間、雲に覆われる事が多い会津の空も、春を迎えると晴れる日も少しずつ多くなってくる。雪の量もどんどん減り、土が見えた田圃でエサを探す白鳥の姿を見るようになると、会津で冬を過ごした白鳥も北帰行がはじまる・・・。
会津平の夕陽は美しい。
奥会津に比べて空が広いからよけいそう思うのかもしれないが、いつも素敵な情景を見せてくれるような気がするのだ。
冬の間、あまり姿を見せてくれない飯豊の嶺も「まだまだここは厳冬期だ!」という姿を見せてくれる。そんな光景がたまらなく好きなんだ・・・。雪を被った飯豊の嶺がよく見えると春もようやく見えてくる・・・。そんな感じだろうか。
日没後、異様に茜色がよく残った日だった・・・。
残照にうっすらと染まった雲をバックの飯豊の嶺が春近しを告げていたように感じた黄昏時だった・・・。
2018年3月3日 只見線 会津高田-根岸
テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2018/03/05(月) 18:05:57|
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