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さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

旅人の雪・・・

そういえば、ひょんな事から友人に連れられて只見線を訪れてから随分時間が経った。
故郷というものをを持たない自分にとって幼い頃に思い描いていた情景がそのまま残っているような只見線に嵌ったのも自分にとって必然であったように思う。桜の時期を調べて満開の宮下ダムで撮影している時に隣で撮っていた方に言われた言葉・・・。
「只見線を撮るなら冬においで。川口から先は雪が違うから・・・」
思えばこの時の言葉で只見線に対する興味が一気に膨らんだ。奥会津の雪に思いを馳せるようになった・・・。気がつくとその時から今年で19回目の春が来る・・・。

雪の少ない関東に生まれ育った自分にとって雪は美しく興味深いものであった。ただ何年か通っているとだんだんとその興味が変わっていった。
地元の方にとって、それは決して歓迎されるものではないという事に気が付いたのだ。地元の方と話していると雪の現実が見えてくる。そんな方々の思いに寄り添うような気持ちになってくるのだ。雪は重く厳しいもの、そういう気持ちが心に湧いてくる。
それでも雪景色は美しい。雪が止んだ直後、ちょっとでも日が射したときの美しさは正に素晴らしいものだ。

長い時間奥会津を旅していて一向に飽きないどころか、ますます興味が湧いてくる。長い時間こうして旅をしていると、いつかはこの場所で・・・という気持ちもないわけではない。ただ、奥会津で今降っている雪を思うと自分はそれをまだ「旅人」としての視線で見ていると気が付く。生活者として雪を考えた事がない・・・。そんな甘いものではないはずだ。

いつまで旅人でいられるだろうか?もしかしたらこの地で旅装を解くのかもしれない。自分が何を求めてこの地に通っているのか・・・。故郷への憧憬だけで、その想いだけなのか、それでいいのか、何を奥会津に求めているのか・・・
最近そんなことを自問自答している。

ただひとつ言える事・・・
雪は厳しくきついもの、だが時には美しい・・・
そして自分は奥会津の風土や人たちが大好きだという事・・・

もう少し考えてみよう・・・旅人の雪か、生活者の雪か・・・それも含めて・・・。

oresikatorenai

2018年1月28日 只見線 会津宮下-早戸

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/08(木) 23:03:23|
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さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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