三島のサイノカミは、重要無形民俗文化財に指定されている五穀豊穣や無病息災、厄落としなどを祈願して行われる小正月の火祭りである。町内の宮下、桑原、大登、川井、桧原、滝谷、名入、滝原の各地区と、西方地区の13か所で行われる。
雪踏みをして作った会場に、山から切り出した神木を運び、これに各家から集めた正月飾りなどをつけて立て、夜になると燃やすもので、この作り物もサイノカミと呼ぶ。雪踏みや正月飾りを集めるのは子どもたちの仕事で、神木の提供やサイノカミの点火などは厄年の男性が行うことが多い。また、サイノカミの燃え方で豊凶を占ったり、この火にあたったり、餅などを焼いて食べると病気をしないなどともいう。(文化遺産オンラインより一部引用)
小正月の夜に行われるサイノカミ、前から興味があって通っているが、今年は宮下地区の設営の場面からお邪魔した。
集落の人たちが子供たちも含めて総出で作り上げていくサイノカミ、楽しくそして興味深く見る事ができた。撮影ばかりしている自分を温かく迎えてくれたのには本当に感謝している。
15日の夜、今年は久しぶりに只見線のダイヤと合いそうなのでお邪魔した。点火時間と列車の通過予想時刻の差は16分。小規模な所だとピークは過ぎてしまうが宮下のサイノカミは妙に大きい上に杉の葉で包まれたようになっているのでちょっと時間がかかりそうだ。それでも今年は煙ばかりでなかなか炎が上がらない。撮影にきていた人たちがやきもきしていたが、列車の通過時間が近づいた頃にようやく炎が上がりだす。ちょっと早いか!そう思っていたが列車が約5分遅れていた。
タイフォンの音とともにゆっくりと列車は通過、やきもきしていた我々は思わず歓声を上げた・・・
神々しいまでに燃える炎、地域に根差す伝統行事と只見線・・・
こんな鉄道情景もいいものである・・・。

2018年1月15日 只見線 会津宮下-早戸
テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2018/01/18(木) 22:44:20|
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