さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

河鹿の鳴く夜に・・・

久しぶりに泊まった宿の前の川のあたりから、河鹿の鳴き声が聞こえた。透き通るようなきれいな鳴き声だ。
「あぁ、河鹿が帰ってきたんだ・・・」その声を聞いてふと思った・・・。
あれは水害の前の夏にひとりでここに泊まった時、鳴きやまない河鹿の大合唱にただただ聞きほれた。こんな大合唱は聞いたことがなかった。たくさんの河鹿がいるんだなぁ・・・。
河鹿はきれいな清流にしか住まないカエルである。やはり奥会津の水はきれいなんだなと思ったものだ。

6年前、未曽有の水害で奥会津は大きな被害を受けた。三島町ではこの栄光館と対岸の桐の里クラブが浸水した。
水位が上がり床上にまで達した頃、宿の女将と若女将は真っ先に玄関に飾ってある只見線の写真を2階に上げたのだという。
もっと真っ先に避難させるものもあったろうに、多くのお客さんがもってきた写真を一番最初に上げたのだ・・・。その話を聞いた時、申し訳ないという気持ちと、言葉に表せない感謝の気持ちがこみあげてきたものだ・・・。

そんな災害で水位も上がり、ここに住んでいた河鹿は流されてしまったんだろうと思っていた。又、川は護岸工事が施された。河鹿が棲むには厳しい環境になったんだと思っていた。
でも河鹿は帰ってきた。あの時みたいな大合唱ではないが、確実にこの場所で生きている・・・。
酔い醒ましで涼もうと宿の外に出ると、川のせせらぎ音と河鹿の声をバックに、数匹の蛍が待っていた・・・。

河鹿の鳴く夜に・・・、心地よい風が頬を撫でるのを感じながら、感慨深く蛍の舞を眺めていた・・・。

dai2kawagiri

2017年6月25日 只見線 会津宮下-会津西方

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/06/26(月) 23:16:43|
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さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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