さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

残照・・・

oshiyuukei

僕は小さな町工場に囲まれた都営住宅で幼い頃を過ごした。都内とはいえ、まだ高層の建物なんてなくて、4階立ての都営住宅があたりでは一番高い建物だったような頃だ。夕方までとにかく外で遊びまわっていた。都営住宅の中庭で、野球だったり、缶けりだったり・・・。まだ遊び足りないとも思う頃、ベランダから「ご飯だから帰ってきなさい」という声が聞こえてくる。そんな時に見上げた夕焼けの美しさが妙に頭にこびりついている。あの頃見た夕焼けの印象、なんであんなに美しかったんだろう・・・。そう思うんだ。

故郷というものを持たない自分にとって、只見線を追い続けている理由のひとつが、子供の頃に憧れた故郷の印象をダブらせているんだろうと思う。だから、そういった夕焼けの印象を追い求めるのも当然なのだが山間の谷ではそれもなかなか叶う事でもない。それでも試行錯誤していろいろと探して歩いた。

あの頃の印象とは程遠いものだけど、ややくすんだようなオレンジ、いや、あんず色っていうのだろうか、残照がほんのりと谷の郷を照らす。只見川はそんな空を映している。鮮やかではないけど、なんかホッとするような情景が広がった。
あの頃見た夕焼けもこんな感じだったのかもしれないな・・・。記憶はより鮮やかに、より美しくなっていったのかもしれない。

2016年8月13日 只見線 会津中川-会津川口

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/09/30(金) 23:04:49|
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Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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