さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

鶴ヶ坂抄

奥羽本線の鶴ヶ坂の駅は、青森市内からもほど近い山間の小さな駅だ。次の次の駅が新青森駅とは思えないような山間のひっそりとした駅。駅前の道路はおそらく昔は国道だったんだろう。山の上にできたバイパスにその使命を譲り、今では車の通りもそんなには多くない。只見線の会津宮下や会津桧原なんかがそんな感じである。
そんな静かな駅の近くにあるのが「たらポッキ温泉」。いつの頃からか、津軽に遠征して時間があればよく寄っている。
県内によくある銭湯のような温泉施設と同様、なんとも味のある浴場と、その泉質の良さとこのロケーションが気に入っている。
浴室には「鶴ヶ坂抄」と書かれたこの界隈の歴史や風土が書かれた看板がある。このあたりは古くからの湯治場で駅から少し入った山裾に湯治場の鄙びた温泉宿が3軒あったという。それらは娯楽性の高い温泉宿等に押されていつの間にかどれも営業を止めてしまったという。その後、今の場所で温泉を掘った所、依然と変わらぬ泉質でしかも湧出量や温度も高いお湯が出たという。昭和59年の事らしいのでかれこれ30年・・・。
また「たらポッキ温泉」というのは辺りの地名ではなく、ここの経営の母体の食品会社の製品の名前らしい。タラを使った乾き物みたいだ・・・。

自分は眼が悪いので(入浴するときは眼鏡を外します)看板に近づいて数回場所も変えて読んだが、旅先でのこういう由来を見聞きするのは楽しいものだ。鄙びた温泉宿があった頃の鶴ヶ坂界隈の情景とか、当時は中線もあった駅の賑わいとかそうした光景を想像しつつ、良質の湯に浸かって思いを馳せていた・・・。こんなのも旅の醍醐味である。

turugasaka akebono

山間の小駅をあけぼのが通過する。こんなシーンももうすぐ過去のものになってしまう・・・。

2014年1月8日 奥羽本線 鶴ヶ坂

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/01/09(木) 17:32:07|
  2. 青森鉄道記
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  1. 2014/01/09(木) 18:25:36 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

この日この時画像のあけぼの(3号車)に乗っていました!
鶴ヶ坂を通過するときに見つけたカメラマンがさすらいびと様だったとは!
自分が乗っていた列車の画像を見るのも不思議な感じではありますが、とうとう来る時が来てしまったあけぼの、迫る最後の日まで無事に走り抜いてその務めを果たしてほしいと願っています。
  1. 2014/02/04(火) 09:58:26 |
  2. URL |
  3. 急行ちくま #-
  4. [ 編集]

急行ちくまさん、おばんです。
そうですか、見つかってしまいましたか・・・(笑)
鶴ヶ坂駅の佇まいが好きで、天気もあまり良くなかったんでホームから撮影していました。いい雰囲気の駅です。
数年前からこの手の噂はあったようですが、こうして事実を目の当たりにすると本当に残念に思います。
最後まで無事に走り続けてほしいですね・・・。
  1. 2014/02/05(水) 22:08:18 |
  2. URL |
  3. さすらいびと #lYqmSEjM
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さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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