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さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

滝谷駅の事

takiyaeki

国道から離れたこの駅の名前「滝谷」は三島町の集落の名前であるが、駅前の集落は「中野」、しかも三島町ではなく柳津町である。
なんで滝谷という駅名がついたのかこの夏にひょんなことから地元の人に話を聞く事ができた。
滝谷駅の開業は1941年、昭和16年の事である。当時の奥会津は正に秘境で鉄道の開業は悲願であったはずだ。
当時滝谷集落の人は国鉄に開通の折には是非駅を造ってほしいと何回も陳情したのだという。しかし滝谷集落は今の駅から更に滝谷川の上流方面へ下らねばならない上に大回りになるので現在のルートになったのだが、せめて駅名はという事で滝谷駅になったのだという。
本来は「会津中野」にでもなったのかもしれないがなかなか興味深い話である。

昭和40年代、正にSLブームの頃はSLファンがたくさん集まっていたという。駅の桧原寄りの滝谷川橋梁が撮影ポイントであったようだ。当時の滝谷駅は有人駅で、荷物や貨物の扱いがあり、構内で貨車の入換えを行ったり、列車の交換、当然タブレットの交換もあったという。また、駅前には商店兼食堂もありなかなかの賑わいだったようだ。
今でもなんとなくその遺構が残っており静かな駅で当時の賑わいに思いを馳せてみるのもいいかもしれない。

国道から大きく外れた静かな駅・・・。
佇んでいるといろいろな事が思い浮かんでくる。そんな時間もローカル線をめぐる旅の良さなんだろう。

機材をかたずけていると、「いい写真撮れたかよぉ!」ってくしゃくしゃの笑顔のおばあちゃんに声をかけられた。
「もちろんですよ!すっごく素敵な場所だからね!」そう答えるとおばあちゃんはとても嬉しそうに笑っていた。

2019年9月28日 只見線 滝谷

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  1. 2019/09/30(月) 20:01:55|
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あるハザ掛けの話 3

natuigawaneriba

この箱庭のような光景が好きでよく撮っていたのだが、ここにもハザ掛け、いや「ねりば」があった。
確かこの骨組みは通年あったように思うのだが、水害で列車が走らなくなってから確認はしていない。
このねりば、鉄橋の下の家の方のかと思っていたのだが、この家は早々に若松の家族のもとに引越したらしくおそらく坂の上の家の田圃のものであると思う。

それでも最高で10段となるこのねりばは、おそらく中川でのそれより高く壮観であった。
又、集落の奥の方では杉の木を使った変わったハザ掛けもあったのだがこれも今も続いているのか確認はしていない・・・。

3年後の秋、またこの場所でねりばと只見線のコラボが見られるといいなぁ・・・。
この場所もだいぶ木の枝が伸びていて撮影しにくくなっているようだ・・・。

2010年9月26日 只見線 会津川口-本名


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  1. 2019/09/26(木) 19:17:46|
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あるハザ掛けの話 2

neriba2005

「このあたりでは、高く積み上げるようなハザ掛けの事をねりばって呼ぶんです・・・」
当時のおふくろのマスターが話してくれた。このあたりってのがどのあたりかはわからなかったが、あれからいろいろと話を聞くと金山町界隈ではそう呼んでいるようだ。最高で9段、そばで見ると壮観である。

このねりば、昨日のエントリーしたハザを掛けている方の田圃である。おそらく同じ人だと思う。
たぶんこの年あたりが最後のようでその後は今も見られる普通のハザ掛けになっている。それでも今も天日干しを行っていると葉頭が下がる。当時聞いた話によると、その頃稲刈りの頃に手伝いにきていた息子さんが頻繁に来れなくなったという話であったがさだかではない。

それでも只見線の沿線を外せばまだこうしたねりばを作っている農家はあるようだがだいぶ件数も減ったようだ。
こうした日本の秋の光景が消えていくのは寂しいけど、今の農村の現実でもある・・・。

天日干しのお米、食べたいなぁ・・・

2005年10月13日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2019/09/25(水) 20:21:50|
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あるハザ掛けの話

hazakake

今年の稲刈りは早いようだよ・・・。
金山町の友人から聞けば、ずいぶん早いうちに中川の田圃は半分くらい刈られているという。
実際9月初旬にいくと正にそんな感じではあるが、毎年天日干しをしている方の田圃も黄色く色づいていた。

今年はどうなんだろう?
一昨年、ちょうどハザを掛けているシーンを撮らせていただいた方だ。おそらく10年くらい前までは9段の大きな「ねりば」を立てていた方だろう。一昨年には「だいぶきつくなったけど、天日干しのお米は美味しくてな・・・」なんて仰られていたっけ・・・。

22日、現地へ行っていた仲間からいつものところにハザ掛けがあるとの連絡がきた。
今年も無事に・・・というホッとした気持ちと、今年は撮影できなかった無念さが交錯する不思議な気持ちになった。

いつまでもお元気で、美味しいお米を作っていてほしいものだと思った。

2017年9月24日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2019/09/24(火) 19:36:05|
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あ、虹・・・

nijidai2

虹は狙うのだという。
その時の気象状況とか、時間とか、場所とか虹撮影の達人はそういうのを狙うというのを聞いた時がある。
確かにそういう条件を満たすような時を求めて動くんだろうけどそれがたとえ偶然であっても今まで出会った事はなかった。
たぶん虹の神様に嫌われているんだろうなって思っている。たぶん虹の神様は女神様なのであろう(笑)
まして鉄道写真ではいくら虹が出てもそこに列車がいなければならない。まして1日6往復の只見線・・・

そんなある日、なんか変な天気だった。昨夜は雨だったが未明に止んだらしく、風が強くて空の雲が目まぐるしく変わっていく。
どこへいってもまだら模様でしょうがないか・・・とここに来た。列車通過10分くらい前だった。

到着してセッティングしてふと見上げてみると薄く虹が出ていた。
あ、虹だ!
一気にモチベーションが上がる。とにかく消えるなと今度はひたすら祈るようになる・・・。
虹が少し濃くなって鉄橋に陽が当たった時に列車が通過した・・・

この列車と宮下で交換する列車が通過する時はもう虹は消えてしまった・・・。
ほんの一瞬、夢を見ているような瞬間だったように思える。
只見線を撮りだして20年、初めて撮った虹と只見線だ。

次はもう少し条件がいい時に・・・
人の欲求は実に都合がいいものだ(笑)

2018年10月7日 只見線 会津西方-会津宮下

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  1. 2019/09/23(月) 17:49:12|
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集落を縫うように・・・

yonezawasyuuraku

まだ黄色くなり切らない田圃の表情が、秋というより初秋の趣きを醸し出しているように思う。
あまり紅葉というイメージの少ない会津平では、これからが正に秋の旬である。黄金色の田圃が山が装う紅葉のように会津平の秋を彩るのだ。そしてそんな秋の序章のように蕎麦の花も白く輝くのだ・・・

風景を見ると秋が訪れたような感じだが昼間はまだまだ暑い日が続く。それでも会津平の人たちは、秋の収穫の準備に余念がない・・・。たぶん昼の暑さではなく、朝夕に吹くようになった秋の風の気配がそうさせるように思う・・・。

そんな初秋の集落を縫うように只見線のキハが駈けていく・・・。
人々のそれぞれの想いをのせて・・・

2019年9月7日 只見線 根岸-会津高田

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  1. 2019/09/19(木) 23:21:23|
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夜汽車

tukiyonomiyasita

たとえば、夜汽車の中。
少しばかりの客はみんな寝てしまって
なぜかおれひとりだけいつまでたっても寝られねえ。
真っ暗な窓ガラスにほっぺたくっつけてじーっとそと見てるとね、
遠く灯りがぽつんぽつん…。
あ~あ、あんなところにも人が暮らしているか…。
汽車の汽笛が「ボ~~ピー…」そんな時、そんな時よ…。
だだ分けも無く悲しくなって涙がぽろぽろぽろぽろこぼれてきやがるのよ。

~男はつらいよ 寅次郎忘れな草 より~

寅さんの名セリフだと思う。
浅丘ルリ子さん演じるリリーの言葉の受け売りなのだが、夜汽車のひとり旅を寅さん風にアレンジされたシーンだったなぁって思う。

真暗な車窓を見ながらただただ只見線に揺られていると、そんな言葉がふと頭をよぎる。お酒はウイスキーが似合うかなぁ・・・。
揺れるキハの振動とエンジン音に身を任せて、時折遠い灯りを眺めて・・・
そんな旅ができる路線も随分少なくなったように思う・・・。

小さな集落の小さな駅を、紡ぐように停まって山間の終着駅を目指す只見線・・・
今宵は月夜・・・。
いつもより仄かに明るい夜を健気に駈けて行く・・・

2019年9月7日 只見線 会津宮下

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  1. 2019/09/17(火) 20:31:41|
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鎮守の御祭

tinjusama

金山町各集落の鎮守様に御祭の飾りがされると、奥会津もいよいよ収穫の時期が近くなる。
大きな祭事はやらないようだが、各地で一斉に行われるというのもなかなかいい光景である。
詳しい由来とかはわからないけど、この時期に行われるというのはやはり豊穣や実りに感謝するとうものなのだろうか・・・

実りの秋、集落の守り神に感謝をする・・・
こうした小さな風習も大切にしていきたい・・・。まさに正しい日本の秋なのである・・・。

2019年9月7日 只見線 会津水沼-会津中川

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  1. 2019/09/16(月) 18:47:13|
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清楚で白くて・・・ 2

sobabatake

満開の蕎麦畑。
清楚な蕎麦の花にはやはり青い空が良く似合う・・・

2019年9月7日 只見線 会津坂本-会津柳津


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  1. 2019/09/11(水) 20:31:43|
  2. 僕の只見線
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清楚で白くて・・・

yamatosoba

会津は山国だからか蕎麦が美味しくて、そうだからか会津に入ると蕎麦の畑が目立ってくる。
喜多方市山都は蕎麦が有名で美味しい所だ。駅のそばには多数の蕎麦屋が並んでいる。

黄金の田圃のような派手さはないが、清楚で白い蕎麦の花が大好きでついつい蕎麦畑を探してしまう。
透きとおるような青空と蕎麦の花のコントラストに酔いしててシャッターを切る。
夏の忘れ物のような暑さが堪えるが、ふと気がつくともうあたりは秋の風である・・・

2019年9月8日 磐越西線 山都-喜多方

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  1. 2019/09/10(火) 20:17:14|
  2. 蒸機礼讃
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田圃の表情

kanosesl

黄金色に染まった田圃を見ると嬉しくなるのは、お米を愛する日本人のDNAがしっかりと身体のなかに植え付けられているんだろうな・・・。こんなことを毎年思っている。春に田圃に水が入ると喜んで、田植が始まったといえば嬉しくて・・・
結局1年の半分は田んぼの表情を見て一喜一憂する・・・。そんな自分がなぜか妙にうれしいのだ・・・。

今年は稲刈りが早そうで、例年通りだろうなんてのんびり構えているとあっという間に行き過ぎて行ってしまうような・・・
正に・・・
季節は想う人に似ている・・・。

いつ聞いても名言だなぁ・・・


2019年9月8日 磐越西線 鹿瀬-日出谷


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  1. 2019/09/09(月) 21:21:30|
  2. 蒸機礼讃
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さらば茶坊主

chabouzu

ちょっと前の話になるが、引退後、旧信濃川田駅に留置されていた長野電鉄2000系のA編成が解体されたという。
既に廃線になった旧屋代線に留置されているという事はいずれこうなる運命だったのかなとも思い、ちょっと悲しい気持ちになった。

独特な風貌の2000系を追いかけた頃、まだ2編成残っており特急運用もあったのだが、A編成が引退し1年後屋代線の廃線とともにD編成も引退した。引退前は地味なマルーン色のA編成より華やかな所謂「りんごカラー」のD編成の方が人気もあってA編成がくると「茶坊主か・・・」なんて言っていたものである。引退後もD編成は小布施駅で屋根付きの場所で眠っているが、A編成は旧信濃川田駅で雨ざらしであった・・・。

それでも来ればしっかり撮影はしていたのだが、あの頃の気持ちを思うと今更ながらちょっと後悔もしている。

茶坊主よ、あの頃はごめん。再掲ではあるけど、自分が一番好きな君のカットを捧げよう・・・。
ありがとう・・・。そしてほんとうにさようなら・・・

2010年11月3日 長野電鉄 夜間瀬-上条

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  1. 2019/09/04(水) 20:33:27|
  2. 長野電鉄
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高原列車は行く

daika-bu

小海線は日本を代表する「高原列車」である。たぶんそう思っているのって自分だけではないはずだ。
当然「高原列車は行く」という曲のモデルは小海線なんだろうなと思っていたが、モデルはなんと福島県の猪苗代を走っていた沼尻鉄道であると知ってちょっと驚いた。沼尻鉄道はいった事も見た事もなかったのでそういうイメージがあって当然なのかもしれない。

初めて小海線に乗ったのはもう35年以上前の事。当時大学生だった自分は、ワンダーフォーゲル部の呑み友に誘われて初めて奥秩父を縦走した時に信濃川上まで乗った時だった。夜行列車で小淵沢で降りて小海線の一番列車で見た朝日に照らされた甲斐駒ヶ岳の表情が忘れられい・・・

そんなことを考えながら列車を待つ。
まだまだ暑い日差しではあるが、ふと吹く風に気がつくとあたりはもう秋の風・・・。

かつては蒸気機関車が喘ぎながら上っていっただろうこの大カーブを軽やかに上っていくのはハイブリッド車であった。
そんな光景を見て、やっぱり自分にとっての高原列車は小海線なんだな・・・。そう思った。

2019年9月1日 小海線 小淵沢-甲斐小泉





[高原列車は行く]の続きを読む

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  1. 2019/09/03(火) 21:11:11|
  2. 高原鉄道小海線
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プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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