さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

残照・・・

oshiyuukei

僕は小さな町工場に囲まれた都営住宅で幼い頃を過ごした。都内とはいえ、まだ高層の建物なんてなくて、4階立ての都営住宅があたりでは一番高い建物だったような頃だ。夕方までとにかく外で遊びまわっていた。都営住宅の中庭で、野球だったり、缶けりだったり・・・。まだ遊び足りないとも思う頃、ベランダから「ご飯だから帰ってきなさい」という声が聞こえてくる。そんな時に見上げた夕焼けの美しさが妙に頭にこびりついている。あの頃見た夕焼けの印象、なんであんなに美しかったんだろう・・・。そう思うんだ。

故郷というものを持たない自分にとって、只見線を追い続けている理由のひとつが、子供の頃に憧れた故郷の印象をダブらせているんだろうと思う。だから、そういった夕焼けの印象を追い求めるのも当然なのだが山間の谷ではそれもなかなか叶う事でもない。それでも試行錯誤していろいろと探して歩いた。

あの頃の印象とは程遠いものだけど、ややくすんだようなオレンジ、いや、あんず色っていうのだろうか、残照がほんのりと谷の郷を照らす。只見川はそんな空を映している。鮮やかではないけど、なんかホッとするような情景が広がった。
あの頃見た夕焼けもこんな感じだったのかもしれないな・・・。記憶はより鮮やかに、より美しくなっていったのかもしれない。

2016年8月13日 只見線 会津中川-会津川口

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  1. 2016/09/30(金) 23:04:49|
  2. 僕の只見線
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湧水の郷

koikesuigen

南郷谷にこんこんと湧く、南阿蘇湧水群。多くの水源から良質の水が湧出する。そのほとんどの湧水は白川の北側に位置しているため、これらの湧水は中央火口丘からの伏流水と考えられている。(参考、一部引用 阿蘇ナビ)

水が豊富な南郷谷、それこそ大量にきれいな水が湧きだしており、どれも冷たく美味しい・・・。見ているだけでも、なんか清々しい気持ちになってくる。透明度も高くて池の底の水草までが明瞭に見える・・・。

今回泊まった宿は、南阿蘇村の長陽に近い宿。この春の熊本地震での停電は7日間続いたという。
水はポンプで地下からくみ上げているのでその間、水は出ない・・・
女将さんは、それでも毎日5時に起きて一輪車にポリタンクを積んで近くの水源まで毎日水を汲みにいったという。
「毎日大変だったけど、水には困らなかった。水が豊富な土地で助かりました。」そういって笑っていた。ご近所の方々もみんな水を汲みにいったという。

豊富な南郷谷の水は、地元の方々の生活と命を救ったのだ。そう思うとこれらの水源が神々しく見えた・・・

2016年9月23日 南阿蘇鉄道 阿蘇白川-中松

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  1. 2016/09/27(火) 23:20:36|
  2. 首都圏鉄道情景
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トロッコ列車、元気です!

torokko

南阿蘇鉄道のシンボル列車のトロッコ列車ゆうすげ号・・・。
チラシやパンフレットでイラストや写真を見かける事も多いくらい、南阿蘇の風景の一部になっているようだ。
客車は貨車の無蓋車を改造した2軸板バネ。決して乗り心地がいいとはいえないが、なんとも言えない揺れにまかせて乗るのもいいものだ。そして、実際に乗ってみると思いのほか楽しかった・・・。

ゆっくりした速さでゴトンゴトンと走る。ゆったち流れる景色と、車掌さんの名調子の案内を聞きながらトロッコに身を任せる。こりゃ癖になるよなぁ・・・。仲間たちとそう言って笑った。
地元や近郊の方なんだろうか、発車の時間が近づくとみんな笑顔でトロッコに乗って行く。子供たちから上がる歓声も耳に優しい。
まだ大変な状況のなか、お客さんも決して多いとは言えないけど、南鉄の職員の方が全員で盛り上げようと、精一杯お客さんをおもてなししようという気持ちが伝わってくる。そう、トロッコ列車は元気です!

バス等で来る団体も戻ってきつつあるようだ。この先、トロッコ列車はもっともっと元気になるはずだ。
そしていつの日か全線復旧したら、自分ももう1回乗って、白河第一鉄橋を覗きこんでみたいなぁ・・・
高いところは苦手だけど・・・

お客さんも、南鉄の職員の方も素敵な笑顔を見せるトロッコ列車ゆうすげ号だ・・・。

2016年9月24日 南阿蘇鉄道 中松-阿蘇白川

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  1. 2016/09/26(月) 23:00:10|
  2. 南阿蘇鉄道
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南阿蘇の地に立って・・・

ganbarubai

この3月に親戚の法事で福岡へ行った時余った日程でどこかに寄ろうと考えていた。当時の候補は長崎市電や本線か、南阿蘇鉄道であった。ただ、桜の開花状況が長崎でビンゴであったので長崎本線と長崎市電を見に行った。南阿蘇はまた行けばいいや・・・。そう思っていた所、20日後の熊本地震・・・。大きな後悔が残った。

そんな思いで、気になっていた南阿蘇鉄道を訪ねてきた。まだ地震の爪痕が残る中、比較的地震の被害が少ない区間で南阿蘇鉄道が運転を再開している。まだ立野-長陽の被害が大きいところもあり全線復旧へは大変な状況で、トロッコ列車を入れて1日3~4往復の運行であるが、それでも第一歩を標したことは確かである。

今回の旅では南阿蘇村の人たちとも話をする機会もあったが、前向きに見ている人が多かったのは嬉しかった。
刈り入れが終わった田圃に積まれたWCSに書かれた「がんばるばい」の文字が力強く感じた・・・。

南阿蘇の地に立って、いろいろな思いが交錯する。
この素晴らしい土地と鉄道の1日も早い復興と復旧を心から祈っております。

2016年9月25日 南阿蘇鉄道 阿蘇白川-中松

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  1. 2016/09/25(日) 22:14:45|
  2. 南阿蘇鉄道
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稲刈りの頃

inekari

会津でもぼちぼち稲刈りの便りが聞こえてくるようになった。実りの季節はやはりワクワクするものだ。
稲刈り前の田圃の風景を見に行きたいとは思っていたが、今年の気候はどうもおかしくて、曇りと雨のマークばかり。
この時期はぐずつく事も多いのだが、それでも今年はどうにもならなく黄金の絨毯は来年に持ち越しとなる・・・。

奥会津を50年撮り続けている竹嶋善一さんが「最近、農村で一番変わった事は軽トラの普及」と言っている。その軽トラも今ではすっかり農村での当たり前な光景になっている。こういう情景に溶け込んできているようにも感じる。
それでも機械化したとはいえやはり稲刈りの光景はいいものだ。ホッとするんだ。

稲刈りの合間に時折笑い声が聞こえてくるのは、豊作なんだろうな・・・

2010年9月26日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2016/09/19(月) 22:12:46|
  2. 僕の只見線
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秋の祭礼

ppsihatimansama

奥会津の集落には、どこへいっても小さな神社を見かける。比較的大きなものから、本当にこじんまりとしたものまで集落毎に様々だが、そんなのを見かけるのもなぜかいいものだなぁと感じる。
それらは秋、9月の初旬から中旬にかけて規模は異なるがそれぞれの祭礼が行われるようだ。
いずれも地域の小さな祭礼のようだが、子供神輿や山車が出たりするところから、静かに奉納をするといったのまでさまざまなようだ。祭礼の日が近づくとノボリが上がり、神社にもささやかに飾られる。集落によっては日の丸が飾られるところがある・・・。
実りの秋を感謝する祭礼なんだろうか?詳細はわからないけど、そういうのを見つけると、ホッとするような、嬉しいものである・・・。

地域の風習の中を走る只見線。絶景ばかりではない。これもまた、只見線の見せる一面である・・・

2016年9月4日 只見線 会津川口-会津中川 (大志集落 八幡神社)

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  1. 2016/09/18(日) 21:22:25|
  2. 僕の只見線
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蒼く染まる谷

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夏の間、幾度となくこの時間に第4只見川橋梁に足を運んだ。それも今回あたりが終わりかなと感じる。
日没後20分ほどなので、あたりはまだ蒼い時間・・・。ただ、谷間に残照は届かない。

谷が蒼く染まる時・・・
小さなテールライトがこんなにも存在感があるものか・・・
蒼い瞬間に、去りゆく列車・・・

列車が鉄橋を渡って姿を消し、あたりに静寂が戻る・・・。そんな時のちょっと寂しげな心情がなんとなく好きだ・・・

2016年9月3日 只見線 会津水沼-会津中川


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  1. 2016/09/14(水) 23:08:33|
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霧の晴れた朝

dai2asa

秋の奥会津は、朝霧が出る事が多い。霧にも色々あってそれこそ真白であたりが見渡せない事もあれば、山の上にかかっていて雲だと思っていたら、実は霧だった・・・とか。そういう日はたいがいその後に晴れる日が多い・・・。

只見線の下り始発は6時少し前に第2只見川橋梁を通過する。通過した直後に三島町に朝6時を告げるメロディが流れる。
そんな時間に霧が晴れてきた。朝霧が晴れる瞬間はあっという間にその光景を激変させる。

奥会津の妖精が微笑んでくれた・・・。たまにはそんな事があってもいいよね・・・

2016年9月8日 只見線 会津宮下-会津西方

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  1. 2016/09/12(月) 22:46:56|
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パッチワーク

niiturusoba

会津平へ降りてくると晴れていた。
帰ろうと思っていたのだが、こうなると山から下りてくる430Dでも・・・となるから現金なものだ(笑)
田圃の色がもうちょいという感じだったので、ダメ元で蕎麦を探してみる。ウロウロしていると蕎麦畑をなんなく見つけた。会津平での蕎麦畑ってあまり記憶になかったからちょっと意外だった。しかも桜の頃によく訪れる場所のすぐ近くだったりした・・・。

日も傾きかけてきたからか、犬の散歩をする人が多い。こんないいところが散歩コースなんて、贅沢な犬だなぁなんて考えつつ、挨拶したり、一言二言話をしたり、そんなのんびりした時間がとても素敵だった・・・。

稲と蕎麦のパッチワークがとても素敵な会津平の秋の日だった・・・

2016年9月9日 只見線 若宮-新鶴

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  1. 2016/09/11(日) 21:42:24|
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蕎麦の花

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会津の蕎麦が満開だ。
自分はなぜか蕎麦の花が好きで、稲はまだ黄金色になりきっていない事もあって、天候に恵まれない中蕎麦の花を探して歩いた。
白く小さい清楚な花が懸命に咲いている姿がなぜか惹かれるのである・・・。

ひとけのない、静かな山間に人知れず咲く蕎麦の花・・・。
そんなシチュエーションに僕は酔った・・・。

2016年9月9日 只見線 会津桧原-会津西方

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  1. 2016/09/10(土) 22:48:16|
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今年は早いぞ・・・

sakamotosoba

今年はどうもいつもの年より季節の訪れが早いようだ。春を告げる梅や桜もそうだった。
まだ9月の声を聞いたばかりの奥会津を訪ねたが、会津平も中川あたりも田圃の色がいつもより黄色っぽく色づき始めていた。
毎年気になるこの蕎麦畑も既に見頃である。例難は9月半ばから後半にかけてだった蕎麦の花がやたら早いと感じた。
稲刈りもいつもの年より早まるのだろうか・・・
季節の移ろいの状況を読んで撮影に出かけるのだが、今年ほど読みづらい年はないようにも思う・・・。

ただ、今年も可憐で清楚な蕎麦の花を愛でる事ができた・・・。やはりいいものである・・・。

2016年9月4日 只見線 会津柳津-会津坂本

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  1. 2016/09/05(月) 22:40:46|
  2. 僕の只見線
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プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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