さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

龍の如く・・・

ryuuen

思わぬような秋晴れとなった試運転3日目の午前。ならばと向かったのがこの場所だった。
秋のこの時間、この場所はど逆光になる。人もそんなに多くは来ないだろうし、何より紅葉を透過光で撮るにはいい場所だと思ったからだ。機関車や客車は色も濃いので潰れ気味になってしまうが、そこは煙で存在感が出ればいい。この場所は下り列車にとって下り勾配のはずだが、いつ煙は出ているし・・・。

着いたのは通過25分くらい前。先行者は2名(最終的には8名くらいになった)。色づきがあまり良くないとはいえ、光に透ける紅葉が美しい。ただ、ちょっと風が強い。しかも向かい風だ。
「こりゃ、煙が巻くな・・・」ちょっと不安だったがあとは運を天に任せよう。

列車の遠い汽笛が聞こえる。それが少しづつ大きくなってくる。蒸機撮影の楽しみでもある緊張感だ。
桧原駅の先の踏切が鳴る。列車が通過してトンネルに入ると一瞬あたりは静寂に包まれる。そよ吹く風の音が聞こえるような緊張感・・・。そして列車の音が再び聞こえて機関車が姿を現すと同時に煙りがこちらに倒れた。列車は本番を想定してか徐行している。それでも少しづつ速度を増してくると煙は少し落ち着いてきた。
それでも風に任せて揺れる煙。その姿はまるで暴れ龍のように見えた・・・。

龍の如く・・・。煙に命が吹き込まれたような情景だった・・・。

2015年10月29日 只見線 会津桧原-会津西方

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  1. 2015/10/31(土) 22:25:19|
  2. 蒸機礼讃
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雨の奥会津

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未明から降りだした雨は、朝になって小降りにはなったがしとしとと降り続いていた。こういう天気だと、奥会津では霧が湧く事が多い。山に纏わりつくような霧が美しく、しっとりと奥会津の谷を飾る・・・。ただ、撮影ではリスクも伴う。霧の動きが早くあっという間にあたりが真白となり、列車の通過音を聞くだけ・・・。そんな試練をいくつも経験している。
蒸機列車の通過の30分くらい前はあたりは真っ白くなり全く鉄橋が見えないような状態だった。あまり体調がすぐれなかったのであたふたと移動せず、桐の表情の変化に期待した。
しばらくするとサッと霧は晴れたが、全くなくなってしまった。そしてどこからともなく霧が流れてくる・・・。そんな周期を繰り返す。とにかく霧の表情が定まらないお決まりのパターン・・・。

三島の谷に響く汽笛がだんだん近くなり列車が来た・・・。
列車が通過したあと、僕はしばらく動くことができなかった・・・。

雨の奥会津は素晴らしい表情を見せてくれる・・・。

2015年10月28日 只見線 会津桧原-会津西方

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  1. 2015/10/31(土) 00:01:22|
  2. 蒸機礼讃
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光芒

daa1

初秋といってもまだ日差しに力強さを感じる。たぶん太陽は稜線を見え隠れしている頃だろう。
稜線からこぼれる光は光芒となって、朝もやを照らす。

山のすぐ下を渡る鉄橋なのでしょうがないのだが、ここに日が当たる時間が遅くなると、秋が深まっていくのを感じる。秋分も過ぎ夜の方が長くなったので尚更でもある・・・。

空気も光もまだ眠そうな表情を見せている・・・。こんな朝もまたいいものである。

2015年10月10日 只見線 会津西方-会津桧原

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  1. 2015/10/25(日) 23:24:01|
  2. 僕の只見線
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餞(はなむけ)

kiha2004

その時が来たんだ・・・。
ひたちなか海浜鉄道のキハ2004が引退。公式のさよなら運転が行われた。運用の関係であと数回は走るようだが、自分にとってはこれが本線を走る2004との今生の別れとなる。
湊線を本格的に撮りだして4年、現役でキハ22の同型式が走っている事に感激し、追い続けてきたように思う。キハ20系顔とあのエンジンのサウンドに酔ったものだった。

思わぬ臨時列車が走ったり、沿線でその雄姿を見送り、そして最後の最後に乗車する事もできた。夕焼けに染まる車窓を見ながら、エンジンの音と、揺りかごのような揺れに身を任せる・・・。学生時代、北海道を旅した事や、湊線での様々なシーンが浮かんできた。
那珂湊に到着し、下車する時青いモケットを2回叩いて、じゃあなって言って別れた・・・。
降りてみて改めて外装を見ると、正に満身創痍。よく頑張った・・・。思わずそう言ってしまう。

入換えでホームから離れ、車庫に入る為に方向転換する時にタイフォンが鳴る。
それは、「まだ車庫に入りたくないんだ、俺はまだまだ走りたいんだ!」・・・。そう聞こえたように感じた。

僕は君に、餞の言葉を送ろう・・・
つきなみな言葉だけど・・・
ありがとう・・・

2015年10月18日 ひたちなか海浜鉄道 中根-高田の鉄橋

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  1. 2015/10/19(月) 23:57:19|
  2. ひたちなか海浜鉄道
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ハザ掛け

hazakake

田圃で刈られたばかりの稲を天日干しをする。自分はハザ掛けと呼んでいるし、そう思っていたのだがどうも全国の地域によって、その呼び方や形状が異なっている。ただ、最近は稲刈りをコンバインで一気に刈ってしまうので、このような光景はあまり見かけなくなった。ただ、こうやって天日干しされたお米の味は全く違って実においしいのだという。

米どころの津軽平野でも、コンバインでの刈り入れが主で、実は津軽では初めて見た。
こんな情景はやっぱり心が和む。日本の正しい農村の風景であると思っている・・・。
そして、こういった風景には、トコトコ走るローカル線が実にマッチするのである。

2015年9月23日 津軽鉄道 嘉瀬-金木

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  1. 2015/10/05(月) 22:44:58|
  2. 津軽鉄道
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風にそよぐ・・・

susukibisyamon

秋の大地にアクセントを添える・・・。
ススキはそんな存在なのかもしれない。日本全国、普通に見る事ができるススキだが、初秋の撮影の時には必ずススキを探している。
ススキを探す時は同様に光の具合も見る事になるのだが、とにかくその光線状態によってここまで表情が変わるのも、そうそうないのではないかと思う・・・。

ススキは逆光か半逆光、そして少し風が吹いている方がいい。風にそよぐススキはいい表情をするものだ・・・。

豊穣の津軽の大地にススキが映える・・・。季節は初秋から、中秋へと巡っていく・・・

2015年9月23日 津軽鉄道 毘沙門-嘉瀬

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  1. 2015/10/04(日) 22:23:37|
  2. 津軽鉄道
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プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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