さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

峠を越える・・・

rokujuuri

しかしよくもまぁこのような所に線路を敷いたものだ。
大白川から只見の手前まで一切の人家がない、山深く険しい六十里峠である。六十里越えの名の由来には諸説あり、そのうちのひとつが、実際の距離は六里でありながら、険しさゆえに一里が十里に感じられるほどあまりに急峻かつ長大な山道である・・・というくらいの峠だ。
実際に大白川から列車に乗ると、峠に向かう登り勾配はキハ40がこれでもか!というくらいエンジンを唸らせて挑んでいく。山岳路線の醍醐味とでもいうのだろうが、気動車にとっては過酷な道だと思う。峠のピークは六十里トンネルの中で、サミットまでは長いトンネルの中、エンジンを轟かせて走っていく。

六十里トンネルに入る直前の場所にカメラを構えた。久しぶりに北この場所は草木が伸びて脚立の出番となった。
トンネルの奥にチラッとヘッドライトが見える。少しずつ唸るエンジン音も聞こえてくる。そんなに離れてもいないのに、そこから出てくるまで結構時間がかかった。ゆっくりと、でも確実にあえいで登る気動車の姿は感動的でもあった・・・。

2017年6月18日 只見線 大白川-只見

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  1. 2017/06/23(金) 23:11:13|
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初夏の風に吹かれて・・・

aburumnagawa

確か既に新潟県は梅雨入りしているはずである。
午前こそ雲に覆われていた空も昼を過ぎるあたりから晴れてきた。やや肌寒かった陽気も日が出てくると暑さすら感じる。
この時期に晴れると実に心地よく感じるのは、緑に染まった大地や、まだ湿度が低い爽やかな初夏の風のせいだろう。

すっかり濃くなった緑色の山と空の色を映して蒼く輝く破間川・・・。
川面を渡る初夏のそよ風に吹かれて、ゆっくりとローカル列車が川を渡っていく・・・。

今日19日、只見線の鉄路での復旧の覚書が、福島県とJR東日本との間で結ばれた。
魚沼と会津が再び結ばれる。まだまだ課題は多いのだろうが只見線を愛するものとして、今日は喜びたい。

2017年6月10日 只見線 越後広瀬-藪神

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  1. 2017/06/19(月) 22:56:07|
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初夏の魚沼路

irihirose

先月只見線ミーティングが越後須原で行われ久しぶりに六十里の峠を越えた。
豪雨災害の不通区間の影響で分断されているが、こちらもまぎれもなく「只見線」であり、魚沼の人たちの想いも知るにつけ、自分ももう少し魚沼側の撮影も・・・そう思った矢先に国鉄色の臨時列車の運行があり、いい機会だからと再び六十里の峠を越えた。
木々の緑が色濃くなり、田圃の稲ももう早苗とは呼べないくらい伸びている。新潟県は梅雨入りしたはずだが、心地よく頬を撫でる風も、降り注ぐ光も初夏の爽やかなそれであった。

国鉄色は日本の四季によく似合うとよく聞く。国鉄の時代は全国均一の色で様々な風土の中を駆け抜けたのだから見慣れたっていうのもあるのかもしれないが、こうしてみるとやっぱりそれは本当なんだなと改めて思う。
列車は小さくしか写っていないが、この存在感はやはりすごいなとも思う。

子供の頃、放課後に友人と近くの踏切で飽きることなく列車を見ていた。たまに通る総武線や成田線のDC急行を憧れてみていたっけ・・・。そんな気持ちで初夏の魚沼路を駆け抜ける臨時列車を見送った・・・。

2017年6月17日 只見線 入広瀬-上条

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  1. 2017/06/18(日) 22:38:30|
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いってこいよ・・・

miyasita

学生時代にワイド周遊券を握りしめ北海道を旅した時、雄大なその風景よりも印象的だったのは、ローカル線の各駅で見かけたりであったりした駅員さんであった。列車を出迎え、運転業務をこなし直立不動で列車を見送る様はほんとうに感動したものだった。
常に安全を確認し、列車に敬意をもって接するその姿にただただ見入っていた。
未だに鉄道員に対して敬意をもって接するようにしているのは、その旅の印象なんだと思う・・・。

只見線に出会ってまず感動したのは、実は絶景を走る列車よりも、各駅で運転業務をこなす駅員さんや運転士さん、車掌さんの姿であった。あの頃の光景が15年以上も経て目の前で展開されているからであった・・・。

タブレットが廃止され、閉塞が自動化されて久しいがそれでもホームに立って安全を確認し、列車を迎え、見送る姿を見かけるとなぜか実が引き締まる思いがする・・・。

定刻に発車する列車を見送る・・・
「行って来いよ・・・気をつけてな・・・」
きっとそう思って列車を見送っているに違いあるまい・・・。

2017年6月11日 只見線 会津宮下

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  1. 2017/06/15(木) 23:53:55|
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雨が滴る・・・

amedai2

雨が降ったからといって必ずしも川霧が出るわけでもない。
それでも先月後半に雨が降った奥会津で盛大に出た川霧の便りを聞いたら、やはり期待をしてしまうものだ。

道の駅でボーっとしている時に予報通り雨が降ってきた。川霧の期待を持って車外に出た時に、なんとなくだけど出ないなって感じた。どんな感覚なのかわからないが、なんとなく直感でそう思った。あたりを見て回ったが案の定川霧は出ていなかった・・・。

それでもしとしと降る雨の風情はいいものだ。
奥会津はそんな雨の情景が良く似合う・・・。

2017年6月10日 只見線 会津西方-会津宮下

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  1. 2017/06/14(水) 23:48:56|
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初夏の情景

oosiurayoko

初夏というのはいつの頃を指すのだろうかと考えてみると、なるほど明確な答えが出てこない。
春から初夏へというのが難しいのだと思うのだが、自分的には山藤や桐、あやめといった青系の花が咲く頃から梅雨入り前の短い間ではないかと思っている。春と夏の間というと、梅雨の印象が強いのであるが、この短い初夏の情景がなんとなく好きである。
春のように派手さはないが、深緑となりつつある山の表情とちょっと伸びた早苗の雰囲気、そんな中に陽が差し込むと緑色がより生き生きとして来るように見えるのだ。

そんな初夏の晴れ間に大志の集落を見降ろしてみた。山肌も只見川も緑色に染まる中、集落の赤いトタン屋根が鮮やかに浮き上がっているようだ・・・。

2016年6月11日 只見線 会津中川-会津川口

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  1. 2017/06/07(水) 23:22:32|
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桐の花の咲く頃・・・

nakagawakiri

桐や山藤といった青系の花が沿線に目立つようになると、季節は春から初夏へと移ろう頃である。
桐の花は春の花のような派手さはないが、清楚な趣のある花であると思う。あまり目立つ花でもないのだが、光の当たり具合によってはハッとする美しさを持っていると思う。
桐は会津を象徴する花である。実際、三島町の町の木はこの桐の木でもある。桐の木を使って作る箪笥とか下駄とかの工芸も盛んである。桐の花は関東あたりではあまり印象深くはないが、桐の実は花札の12月のデザインでもあるので見た事のある人も多いのかもしれない・・・。
そんな桐の木も以前に比べて桐の木は随分減ったように思える。只見線と絡められる場所も結構減ってしまった。

会津を象徴する桐の花、もっとPRして観光の目玉のひとつにならないかな・・・
桐の花が咲く頃、毎年そんな事を思うのだ・・・。

2016年5月24日 只見線 会津中川-会津水沼

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  1. 2017/06/01(木) 23:05:32|
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空を映す・・・

mizukagami

会津平の田植は意外と遅くて、奥会津より遅いくらいだと思う。
最近はどこも結構早くなり、関東ではGW前半頃なんてところもあるくらいだ。
5月も中旬以降になるtp会津も過ごしやすい春本番となる。そんな頃に田圃に水が入るのは本当に素晴らしい光景となる。

早朝の、まだ風が吹かない時間、田圃は空を映す鏡になった。
蒼い空を映す鏡は透きとおるような美しさ、じっと見ていると吸い込まれてしまうような・・・そんな錯覚に陥ってしまう。

2017年5月21日 只見線 会津高田-根岸

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  1. 2017/05/30(火) 23:28:13|
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魚沼へ・・・

ookurasawa

ひょんな事から只見線を撮り始めてずいぶん経つが、考えてみると魚沼側で撮ったのってそんなにない事に気が付いた。
只見線が会津若松から小出までの路線だという事も知っているし、その歴史も少しは勉強した。でも現実に奥会津に偏ってしまっているのは自宅からのアクセスのしやすさや、六十里の峠越えの困難さなのだろうか・・・?

水害後は正に顕著になるが、ここ1年で魚沼側の知人も少しだが増えてきた。そして先日、只見線応援ミーティングという催しが魚沼であり、参加させていただくために本当に久しぶりに魚沼の地に降り立った・・・。魚沼側のいろいろな方と話をさせて頂く機会もあり、魚沼でも只見線の全線復旧とそれについての活用をしていこうという意気込みが感じられたのだ。
会津と魚沼・・・。峠を隔てて離れている血が只見線でつながっている。そしてその熱き思いも同じ・・・。
それを感じられた事だけでも十分有意義な旅だったと思う。
帰りは越後須原から只見線で会津若松へ向かった。只見線のミーティングに出て、只見線への思いを感じてそして只見線に乗って帰途についた・・・。

魚沼の只見線ももっともっと撮って、いろいろと感じていきたい・・・。そんな思いが湧き上がってきた・・・。
奇しくも今シーズン初めての川霧と只見線のコラボは、魚沼側で見る事になった・・・

2017年5月28日 只見線 魚沼田中-越後須原

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  1. 2017/05/29(月) 23:56:17|
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残照・・・

zansyou

祭りのあととは言ったものだ。
蒸機を会津高田で見送った後会津平をちょっと彷徨ってみたが、あれだけいた人を全く見る事がなかった。
潮が引くような・・・正にそんな感じだった。
430Dを撮った後、ふと大志集落を俯瞰するところに行きたくなった。なんでなのかはよくわからないのだが、そういうのって理屈じゃない。心のままにそこへ向かった・・・。

国道を埋め尽くした車も人も見かけないいつもの奥会津に戻ったその感覚がなんとなく不思議な気持ちだった。
そしてこの場所に立つ・・・。
この週末に来た人の1/10、いや、1/30でもいいから毎週末に只見線に来てくれたら・・・そんな事を想いながらこの丘に立ったのだ。

特別きれいに焼けたわけでもない空を辛うじて川面に映した光景を見ながら、431Dを迎えた。
こうした普段着の只見線がいいな、その良さをもっともっと発信したいな・・・。
本当に何気ない日常の風景が、実はかけがえのない光景だって事は日本人が一番わかっているんだと感じているから・・・

残照に照らされた奥会津の集落・・・
これほど美しいものだとは正直言って、この日初めて気がついた・・・

2017年5月21日 只見線 会津中川-会津川口

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  1. 2017/05/25(木) 21:42:15|
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プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

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