さすらいびとの子守唄

Landscape with Railway

雪、未だ降り止まず・・・

dai2kousetu

夜明け前頃から降りだした雪は止む気配もないまましんしんと降り続いた。
しんしんと・・・というより、もさもさ降る・・・といった感じでこのままやむ事もなく永遠に降り続くような・・・気が遠くなるような感覚であった。それでも只見線はほぼ定時運行をしていた。頼もしい生活の足でもあるんだと実感した。
この日、会津中川でのイベントと只見線を絡めようと、吹雪の中431Dを待っていた。昼間、降り止まない雪に負けずに走っていた列車も夕方18時過ぎについに力尽き、翌日の夜まで走る事はなかった・・・。降り続く雪と会津平の強風による地吹雪はかなり厳しかったようだ・・・。

今年の冬はかなり厳しい冬となった。雪の降る日数や積雪も近年に比べ多く、そして気温も低い日が続いている・・・。
それでも春が来ない冬はない・・・。
ただじっと春を待つ・・・。

2018年2月17日 只見線 会津西方-会津宮下

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/19(月) 23:56:15|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

旅人の雪・・・

そういえば、ひょんな事から友人に連れられて只見線を訪れてから随分時間が経った。
故郷というものをを持たない自分にとって幼い頃に思い描いていた情景がそのまま残っているような只見線に嵌ったのも自分にとって必然であったように思う。桜の時期を調べて満開の宮下ダムで撮影している時に隣で撮っていた方に言われた言葉・・・。
「只見線を撮るなら冬においで。川口から先は雪が違うから・・・」
思えばこの時の言葉で只見線に対する興味が一気に膨らんだ。奥会津の雪に思いを馳せるようになった・・・。気がつくとその時から今年で19回目の春が来る・・・。

雪の少ない関東に生まれ育った自分にとって雪は美しく興味深いものであった。ただ何年か通っているとだんだんとその興味が変わっていった。
地元の方にとって、それは決して歓迎されるものではないという事に気が付いたのだ。地元の方と話していると雪の現実が見えてくる。そんな方々の思いに寄り添うような気持ちになってくるのだ。雪は重く厳しいもの、そういう気持ちが心に湧いてくる。
それでも雪景色は美しい。雪が止んだ直後、ちょっとでも日が射したときの美しさは正に素晴らしいものだ。

長い時間奥会津を旅していて一向に飽きないどころか、ますます興味が湧いてくる。長い時間こうして旅をしていると、いつかはこの場所で・・・という気持ちもないわけではない。ただ、奥会津で今降っている雪を思うと自分はそれをまだ「旅人」としての視線で見ていると気が付く。生活者として雪を考えた事がない・・・。そんな甘いものではないはずだ。

いつまで旅人でいられるだろうか?もしかしたらこの地で旅装を解くのかもしれない。自分が何を求めてこの地に通っているのか・・・。故郷への憧憬だけで、その想いだけなのか、それでいいのか、何を奥会津に求めているのか・・・
最近そんなことを自問自答している。

ただひとつ言える事・・・
雪は厳しくきついもの、だが時には美しい・・・
そして自分は奥会津の風土や人たちが大好きだという事・・・

もう少し考えてみよう・・・旅人の雪か、生活者の雪か・・・それも含めて・・・。

oresikatorenai

2018年1月28日 只見線 会津宮下-早戸

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/08(木) 23:03:23|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

gakkoujiyoru

春は桜の名所になる月光寺。
最近この場所での撮影が密かなマイブームなのは、ここ1年余りすっかり定宿になった宿のすぐ近くである事も大きな理由の一つだと思う。歩いて3分ほどで着くので、この日もちょっとした呑み会の途中に時間をチェックして参加者みんなで撮影・・・といった感じであった・・・。手軽に撮れるとはいっても、ここの雰囲気は素晴らしいと思う。小さなお寺ではあるが、門前町柳津と只見線のコラボの雰囲気があるのだ・・・。

夜の帳が降りる頃、雪を照らして列車が走る幻想的な夜であった・・・

2018年1月27日 只見線 会津柳津-郷戸

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/01(木) 22:39:29|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

北欧の森

nairisyuuraku

只見線は紅葉の美しい路線だと知られているが、実は意外と杉の木が多い。
杉の木は常緑樹だから当然紅葉はしないし、芽吹きの時期に新緑になるわけでもない。
ただ、冬の降雪直後、そのイメージは一転する。葉が落ちないからかしっかりと着雪する。俗にいう「クリスマスツリー」のようになるのだ。自分が見た事があるわけでもないのだが、なんとなく北欧の森のようだなと思ってしまう・・・
そんな森の切れ間に寄り添うような集落とわずかな田圃が広がる名入の集落。箱庭のような風景をキハが往く・・・。

かすかにキハのエンジンの音が聞こえてきた・・・

2018年1月28日 只見線 会津西方-会津宮下

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/30(火) 23:08:41|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

雪の華

gakkoujiao

このまま永遠に降り続けるのか・・・
見ていてそんな風に思うくらい降った雪はいつの間にか・・・という感じで静かに止んでいた。

春は桜が見事な柳津の月光寺・・・。桜の町柳津を象徴するような風景が見られる。
春が来る前、柳津の街に雪の華が見事に咲いた・・・。冬の夕暮れは早く、空間とともに蒼く染まった。

2018年1月10日 只見線 郷戸-会津柳津

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/21(日) 20:53:18|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

三島町のサイノカミ

三島のサイノカミは、重要無形民俗文化財に指定されている五穀豊穣や無病息災、厄落としなどを祈願して行われる小正月の火祭りである。町内の宮下、桑原、大登、川井、桧原、滝谷、名入、滝原の各地区と、西方地区の13か所で行われる。
 雪踏みをして作った会場に、山から切り出した神木を運び、これに各家から集めた正月飾りなどをつけて立て、夜になると燃やすもので、この作り物もサイノカミと呼ぶ。雪踏みや正月飾りを集めるのは子どもたちの仕事で、神木の提供やサイノカミの点火などは厄年の男性が行うことが多い。また、サイノカミの燃え方で豊凶を占ったり、この火にあたったり、餅などを焼いて食べると病気をしないなどともいう。(文化遺産オンラインより一部引用)

小正月の夜に行われるサイノカミ、前から興味があって通っているが、今年は宮下地区の設営の場面からお邪魔した。
集落の人たちが子供たちも含めて総出で作り上げていくサイノカミ、楽しくそして興味深く見る事ができた。撮影ばかりしている自分を温かく迎えてくれたのには本当に感謝している。

15日の夜、今年は久しぶりに只見線のダイヤと合いそうなのでお邪魔した。点火時間と列車の通過予想時刻の差は16分。小規模な所だとピークは過ぎてしまうが宮下のサイノカミは妙に大きい上に杉の葉で包まれたようになっているのでちょっと時間がかかりそうだ。それでも今年は煙ばかりでなかなか炎が上がらない。撮影にきていた人たちがやきもきしていたが、列車の通過時間が近づいた頃にようやく炎が上がりだす。ちょっと早いか!そう思っていたが列車が約5分遅れていた。

タイフォンの音とともにゆっくりと列車は通過、やきもきしていた我々は思わず歓声を上げた・・・

神々しいまでに燃える炎、地域に根差す伝統行事と只見線・・・
こんな鉄道情景もいいものである・・・。

miyasitasainokami

2018年1月15日 只見線 会津宮下-早戸



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/18(木) 22:44:20|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

銀河鉄道の夜

itioumati

どんと焼きとか、どんどん焼きとか地方によって名前もやり方も異なるものだが、奥会津地方では「サイノカミ」と呼ばれている。
小正月に行われるこの行事、最近は少し変化が訪れているようだ。
もともと1月15日の小正月に行われるが、この日が成人の日としての祝日でなくなってからも多くはこの日に行われていた。それでもここ最近は1月15日が平日の場合、直近の土日に行う集落が増えてきた。集落の人たちが参加しやすいようにというのが理由のひとつのようだが、集落によっては伝統は守る!として1月15日に行っている所もまだ少なくはないのだ。今年は1月14日に多く行われたようだ・・・。
その日に沿線を走っているとサイノカミの準備をしている光景をよく見かけた。そのたびに車を止めて点火時間を聞くのだが、只見線の通過時刻とはみな微妙に会わなかった・・・。集落毎に行われるサイノカミは小規模の所が多く大きく燃え上がる時間はごく短い時間なのだ。

そんななか比較的大きめのサイノカミを見つけてお邪魔したのは、友人が住む集落のサイノカミだった。火は既に小さくなってしまっていたが地域の伝統行事の火は神々しく燃えていた。

そんな荘厳な炎の向こうを走る只見線は銀河鉄道のようであった・・・。
銀河鉄道の夜・・・。神々しいまでの只見線の姿とサイノカミの炎を僕はしっかりと見つめていた・・・。

2018年1月14日 只見線 会津柳津-郷戸

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/17(水) 00:43:11|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

残り柿

yukitokaki

考えてみると関東で育った僕は雪と柿の景色って見た事がなかったように思う。関東で雪が積もるのは2月頃が多く、とっくに柿の実は落ちているからだろう。たぶん意識してそれを感じたのは奥会津に通うようになってからだ。それ以来、12月や1月、雪が降るとよく柿の木の様子を探しに行った。今回もそう・・・。

水墨画のようなモノトーンの景色の中に柿の実の橙色が映える。心の片隅にある幼い頃の想い出の影響もあり、そんな光景に郷愁を感じる・・・。

残り柿のある風景は、雪景色が良く似合う・・・。

2017年12月17日 只見線 会津柳津-会津坂本

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/12/27(水) 23:30:32|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

モルゲンロート

morugenrouto

日の出が一番遅くなる頃、只見川の谷の底を走る只見線にはなかなか陽が射さない。
ようやく山の稜線から日が射してくると第4只見川橋梁のバックの山にまず日が当たる。日の出から時間が経っているとはいえこの時間の光はまだ赤みを帯びている・・・

雪を冠した山肌が赤く染まるモルゲンロート・・・。
その荘厳な情景にただ息を呑む・・・。

2017年12月9日 只見線 会津中川-会津水沼

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/12/25(月) 22:45:07|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

グラデーション

aidudairayuukei

会津平の夕景は美しい。
山に囲まれているから地平線に沈む夕日というのは見る事ができないが、山陰に陽が落ちて日没時間を迎えた頃からの所謂「カタワレ時」の表情が特に美しく感じる。この時間の山の稜線近くの茜色から天空の群青色になるまでのグラデーションが素晴らしい・・・。

冬型が緩んだ貴重な冬の晴れ間・・・
そんな時間にローカルがゆっくりと駈けて行く・・・。
さぁ、家に帰ろう・・・。赤いテールライトがそんな風に言っているような気がした・・・。

2017年12月22日 只見線 根岸ー会津高田

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/12/23(土) 23:04:12|
  2. 僕の只見線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

さすらいびと 

Author:さすらいびと 
旅と酒と蒸気機関車とローカル線とカメラをこよなく愛するおぢさんです!

真島満秀先生に感化され、「旅情」をテーマに、季節とか、光とか、日常とかの鉄道情景が好きで追い求めています。どちらかというと鉄道写真というより、「鉄道のある風景写真」といった方がいいかもしれません。自分の写真を見て「旅に出たい」って思っていただけたら望外の喜びです。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する